書籍などで世の中の”成功者”と呼ばれる方々
の起業話を見ていると、
「一度決めたら迷いなく突き進む!」
なんて印象を強く受けますが、
実際のところ、
いざ起業を目指して動き始めてみると、
「自分にできる事なんてあるのだろうか?」
「この方向性で合っているのだろうか?」
と不安に駆られ、
自信が無くなったりするものです。
なぜなら会社員として働いているときは、
「自分」や「自分の仕事」が、
社会にとって「必要とされるかどうか?」
を考えることなんて基本的に無いからです。
僕自身もコーチ業を始める際に、
不安に駆られ自信を無くし、
悩んだ時期があります。
元々僕は人と接することが苦手でした。
苦手を克服するために、
仕事終わりに接客のバイトをしたり、
人材紹介業を始めたりしている内に、
”人財”に関しての問題意識が芽生え、
コーチを志したわけです。
しかし、マイナスからスタートした僕の対人スキルは、
精々平均点プラスαぐらいに思っていましたし、
私生活をひとりで過ごす事が多かった僕にとって、
「こんな自分が他人をサポートする仕事なんて
やっていけるのだろうか?」
と大きな不安と迷いを常に抱えていました。
そんなある日僕に転機が訪れます。
過去に一緒に働いたことのあり、
同じく起業を志していたある女性に、
自分の抱える迷いと、
自信を失っていることを伝え、
「俺って起業するとしたら将来何をしてそう?」
と素直に聞いてみたのです。
その時彼女から返ってきた答えは、
僕にとって驚くほど意外なものでした。
「酒井くんは絶対に人を支える仕事をするべき人だよ。
だって、酒井くんの周りには沢山人がいるイメージだもん!
テキトーな言葉で距離を縮めたり、離したりせずに、
相手を想って良い距離感を保てる人は、
意外と世の中に少ないもんなんだよ」
彼女の言葉で、
僕は自信を取り戻せただけでなく、
自分の知らなかった強みに気づくことができたのです。
「不安」とは認識が作り出した”虚像”
「不安」は心理的には確かにこの世に存在しますが、
物理的に存在するわけではありません。
「会話が続かなかった」
「会話中、顔が真っ赤になった」
など過去に起きた事象を、
”ネガティブな解釈”の中で作りだした虚像にすぎません。
(相手が不快だったかや、
本当に上手に喋れていなかったのかは、
実際のところ相手に聞いてみないと分からない)
しかし、この虚像が厄介なのは
皆さんの無意識化で作り出されるという点です。
自分のコントロール下に無いモノを、
頭で考えて何とか変えようとしても
中々難しものなのです。
ですので、不安に駆られ、
自信を無くした時こそ、
「他人から見たたあなたはどんな人か?」
「他人から見て、あなたのやろうとしていることをどう感じるか?」
など、積極的に他人に意見を求め、
他人を通して自分自身を見つめ直しましょう。
「自己解釈というフィルター」の外から
自分を認識することで、
不安の払拭に使われていた
あなたのエネルギーは、
きっと前向きな行動力へと変わっていくはずです。
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